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予防接種のご案内

取扱いワクチン一覧とその接種価格(全て税込価格です)

取扱いワクチン一覧とその接種価格

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インフルエンザワクチン(予約不要)

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって毎年引き起こされる上気道感染症です。流行が広範囲に及び、その社会的影響は大きく、また基礎疾患のある方、高齢者、免疫が低下している方などでは、重症化して死亡される方もおります。ウイルスの特徴、インフルエンザの症状等については「インフルエンザ」の項目を確認してください。

また今年度のワクチンの特徴、ワクチンの必要性については、かがやきニュース「昨年と違うインフルエンザワクチン、効果は?」「インフル重症化防げない!ワクチン効果は?」「痛くない(?)インフルエンザワクチン接種時期」「インフルエンザワクチンの接種時期とその効果」をご参照ください。なお、2016年よりチメロサール無しのワクチン製造が行われていないため、現在接種はしておりません。

13歳以上 0.5mlを1回接種(*) 皮下注射 1回 3,500円(税込)**:防腐剤入り

*基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種(約1〜4週間の間隔)となることがあります。

**定期接種対象者は市からの自己負担金1部免除が受けられます。

  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:227KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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23価 肺炎球菌ワクチン(要予約)

インフルエンザ発症数は例年、小児が多いものの、インフルエンザに関連した死亡者数は65歳以降の高齢者で多くなり、その危険性は高齢になるほど高いことが知られています。日本臨床内科医会インフルエンザ研究会の集計において80歳以上におけるインフルエンザ発症時の肺炎合併率は13%に及ぶという報告もあります。

肺炎の起炎菌の王様として恐れられている菌は肺炎球菌です。発症すると重篤化するスピードが最も速く、抗生剤を使う頃にはすでに肺以外の組織にも影響が及んでいることが多く、敗血症を合併するなどその致命率が高いことが知られています。肺炎の発症を予防する手段の一つとして、23価肺炎球菌ワクチンがあります。わが国の肺炎球菌の流行菌型の80%以上をカバーしており、 接種による抗体価の上昇率評価と併せて、免疫獲得率は70%以上期待できます。1回の接種によりその効果は5年以上持続することが認められています。65歳以上で過去5年の間に肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方は、積極的に接種されることをお勧めします。

平成26年10月より65歳以上の方、60歳以上65歳未満で日常生活において極度に制限される程度の基礎疾患を持っている方を対象に定期接種が開始されました。各年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳または100歳の方も接種対象となっていますので、積極的な接種をお勧めいたします。ご自身が対象となるか、ご不明な方は川口市保健センター(Tel 048-256-2022)にお問い合わせください。

65歳以上 0.5mlを1回接種 皮下または筋肉内注射 1回 8,000円(税込)
定期接種対象者は市からの自己負担金1部免除が受けられます。
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:946KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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13価 肺炎球菌ワクチン(要予約)

2014年9月 米国 Advisory Committee on Immunization Practices ; ACIP が成人に対しても接種を推奨しました。菌血症を伴わない肺炎を有意に減少したという報告があります。ただし、国内における小児期の肺炎球菌ワクチン接種導入時期に違いがあることから、日本感染症学会では主に安全性の立場から「65歳以上の成人おける肺炎球菌ワクチン接種の考え方」を示しています。(参考:かがやきニュース「肺炎予防、効果的なワクチンの接種法」)

65歳以上の成人に対する肺炎吸気ワクチン接種の考え方(2015年1月)

65歳以上 0.5mlを1回接種 筋肉内注射 1回 9,000円(税込)
  • 接種を希望される方は予診票[PDF:515KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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日本脳炎ワクチン(要予約)

日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科・フラビウイルス属)はコガタアカイエカによって媒介されます。ウイルスの感染を受けても多くの人は不顕性感染で終わりますが、1000人に1人〜20人程度に潜伏期7〜10日前後で脳炎を発症します。突然の高熱、頭痛、嘔吐で始まり、3日目以降には意識障害やけいれんなどが現れます。感染者における死亡率は17%という報告があります。また半数近くに後遺症が残ります。残念ながら感染したときの確率された治療法がなく、予防接種(ワクチン)のみが唯一の発症・増悪の回避手段です。当院で使用されているワクチン(ジェービックV)にはゼラチンもチメロサールも含まれておりません。

定期接種である3歳、4歳に計3回接種が必要で、以上が基礎免疫となります。ワクチンの効果を確実なものにするために第2期の追加接種を行い、感染防御に有効な中和抗体を維持させておく必要があります。なお、抗体保有率が成人を過ぎると低下してくる傾向があり、国内ではまれな疾患ですが、高齢者における発症報告があることから、幼児期に接種歴が不明な方は、基礎免疫から接種を開始することをお勧めします。

第2期:9歳(13歳未満) 0.5ml 1回皮下注射 1回 7,000円(税込)
25歳以上で基礎免疫から接種する場合は計3回接種が必要になります。
(1回目、2回目は1から4週後、3回目は1年後)
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:219KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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ジフテリア・破傷風混合トキソイド(要予約)

ジフテリアはジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae )の患者さんや保菌者からの咳などの飛沫によって感染します。感染後、菌が産生する毒素によって、2〜5日間程度の潜伏期を経て、発熱・咽頭痛・嚥下痛などで始まります。頻度の多い扁桃・咽頭ジフテリアでは、高熱とともに扁桃・咽頭周辺に白〜灰白色の偽膜が形成されます。喉頭ジフテリアでは、犬の遠吠えのような咳や呼吸困難を起こすことがあります。ただし、1981年から現行のDPTワクチンの普及により、わが国では現在年間1名程度の発症報告となっています。ただし、55歳以上の抗体保有率は低いので、海外からの持ち込みにより流行することも危惧されます。

破傷風とは、土壌中にいる破傷風菌(Clostridium tetani)に感染して、傷口が治るころに産生される毒素により神経系が侵される病気です。外傷後、4日から3週間の潜伏期を経て、感染した近くの筋肉のこわばり、顎から頚部のこわばり、開口障害、四肢の強直性けいれん、呼吸困難などの症状が現れます。2013年の感染症流行予測調査では、40歳代以上の抗体陽性率は低く、40歳代後半〜50歳代後半では平均20%前後です。

我が国で行われているDPT(百日咳・ジフテリア・破傷風)三種混合ワクチンは、1期初回として生後3〜90カ月(標準的には生後3〜12カ月)に3回、その12〜18カ月後に追加接種を行い、11〜12歳にDT(ジフテリア・破傷風)二種混合ワクチンにより第2期接種が行われます。当院で使用されているワクチン(DTビック)にはチメロサールは含まれておりません。

DT(ジフテリア・破傷風)第2期:11〜12歳
0.1ml 1回皮下注射
1回 5,000円(税込)
*DPT接種が未完全な方は、DPT接種が必要になります。なお、当院ではDPT接種は行っておりません。

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B型肝炎ウイルスワクチン(要予約)

B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染するウイルスでその感染力が強いことで知られています。原因となる行為は慢性持続感染者との性的接触、十分に消毒されていない器具を用いて入れ墨、ピアスの穴あけ、麻薬・覚せい剤使用時の注射器の使いまわし、カミソリや歯ブラシの共用などです。多くが急性肝炎を発症しますが、一過性の無症候感染に終わる人もいます。

また近年、ジェノタイプA型と呼ばれる欧米型やアジア・アフリカ型と言われる外来種に感染すると持続感染を来します。持続感染を起こしている人の多くは、母親が感染者で、出産時の産道出血によってウイルスが体内に侵入したケースです。感染後、数年から十数年は肝炎は発症せず、思春期が過ぎて自己免疫能力が高まると、ウイルスとウイルスに感染している肝臓の細胞を攻撃して肝炎が発症します。多くの人は肝炎の過程で抗体ができて、炎症は沈静化されていきますが、10〜20%の人は慢性肝炎に移行して、肝硬変や肝癌を発症する人が出てきます。

血液と接触する機会のある職業、医療関係者、病院の清掃業者・設備業務従事者などはワクチンの接種を行っておく必要があります。

B型肝炎ワクチン接種スケジュール

接種後の抗体価が不明な人は、一度抗体価を調べておきましょう。もし、10mIU/mL未満の場合は、ワクチンを1回接種して抗体の反応を調べます。その結果、まだ上昇していなければ、あと2回の接種を行います。なお、一旦、抗体が獲得されていれば、抗体価が10mIU/mL以下になっても、ブースター効果(感染時には免疫力が呼び戻される)が働き、発症を予防するため、追加接種は必要ありません。

  • 接種を希望される方は予診票[PDF:232KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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麻疹ウイルスワクチン(要予約)

麻疹ウイルスは空気感染、飛まつ感染、接触感染などでひとからひとへ感染します。 その感染力は強く、インフルエンザの数倍はあります。かがやきニュース「インフル重症化防げない!ワクチン効果は?」をご参照ください。感染すると10〜12日の潜伏期を経て、感冒様症状で発症します。その後、一旦解熱傾向を示したか思うと同時に発疹が、耳の後ろ、首回りから出始め、顔面、体幹部、そして手足まで広がっていきます。この間、高熱が続きます。合併症として、肺炎、心筋炎、脳炎などが知られています。成人の麻疹は重症化しやすいことが知られています。また小児期よりも咽頭痛が強い傾向があります。国立感染症研究所の2014年の集計では1年間計367名のうち、18歳以上の成人が48%にも及びます。

また海外渡航等の罹患者を除いた274名のうち、20%強が家庭内感染、10数%が集団感染です。定期接種に該当しない人でも免疫が不十分と考えられる人(以下の(1)〜(3)に該当しない人)は積極的に任意接種をしておくことをお勧めします。

(1)確実な麻疹の罹患の既往がある
(2)麻疹抗体が陽性である
(3)生後12か月以降に麻疹ワクチンの接種を2回行っている

また医療機関に勤務されていて、上記(1)〜(3)に該当しない人は、ワクチンを接種しておくべきです。免疫が不十分な人が麻疹患者と接した場合は、72時間以内に緊急的にワクチンを接種することで発症を予防できる可能性があります。

0.5ml 1回皮下注射 1回 7,000円(税込)
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:123KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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風疹ウイルスワクチン(要予約)

風疹ウイルス(Rubell virus)の鼻腔咽頭物の飛沫感染、接触感染によってひとからひとへ感染します。感染力は麻疹より弱いものの、2012年から13年にかけてワクチン未接種者の男性を中心に大流行が起きたことは記憶に新しいです。感染から14〜21日の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現しますが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度です。また発疹を認めない不顕性感染が15(〜30)%程度存在します。

発疹は1〜2日で顔面から頸部・体幹・四肢へと遠心性に広がり、3日ほどで消失し、色素沈着を残しません。2012年から2015年の間の流行状況をみると、4歳未満を除くと男性は30歳代、女性は20歳代に感染者のピークがあります。妊娠中に風疹に罹患すると、出生児が先天性風疹症候群(難聴、白内障、心疾患)を来します。母親に明らかな予防接種歴があっても、妊娠中に風疹に感染・不顕性感染を起こすと先天性風疹症候群を発症します。

風疹に対する免疫が不十分(予防接種歴1回以下など)な成人男性がまだ多くおり、今後も流行に注意が必要です。男性も結婚前に抗体検査を受けて、免疫が不十分な人は任意に接種を行っておく配慮が必要です。医療機関に勤務されている方も、同様に抗体検査を行い、必要であれば積極的にワクチン接種を行っておきましょう。環境感染学会の「医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版」 では、抗体価陽性を赤血球凝集抑制試験HI法で測定して、1:32以上としています。

0.5ml 1回皮下注射 1回 7,000円(税込)
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:123KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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水痘ウイルスワクチン(要予約)

水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus, VZV)によって感染者から、空気感染・飛沫感染を中心(水疱液からの接触感染もある)に感染します。感染力は強く(参考:かがやきニュース「インフル重症化防げない!ワクチン効果は?」)、感染後、潜伏期10日〜21日で、軽い発熱・倦怠感ののち、掻痒感の強い発疹がでて、数時間で水疱疹となります。2〜3日で、体幹部、顔面、頭部に広がり、さらに2〜3日でかさぶたを形成していきます。発症後7〜10日でかさぶたも脱落して皮膚に陥凹を残して治癒します。不顕性感染は5%前後と少ない特徴があります。成人や妊婦の初感染例は重症化しやすく、脳炎や肺炎の合併も多いことが知られています。

また、一旦水痘を発症すると、ウイルスは神経節に潜伏し、免疫低下に伴い再活性化し、帯状疱疹を終生発症する潜在性を有することになります。水痘の積極的な予防法は罹患前の水痘ワクチン接種です。2014年10月からようやく定期接種として導入されました。しかし罹患歴や予防接種歴(2回の接種)がなく、ウイルスに曝露された場合、曝露後72時間以内に緊急ワクチン接種することで、発症および重症化予防が可能です。また白血病や癌患者で免疫抑制状態やステロイド療法を受けている小児などのハイリスクグループは罹患すると重症化するので、それらの患者さんと密に接触するご家族などで、水痘の罹患歴がない感受性者はワクチンを積極的に接種しておくことが勧められます。また院内感染防止から、医療関係者も積極的な接種を心掛けましょう。

さらに帯状疱疹の発症に対する予防効果もあります。小児期に水痘に罹患したり、知らぬ間に暴露されていたウイルスが再活性化して、特に50歳以降に発症することが多く、数人に一人が一生のうちに発症すると言われています。2016年3月より、水痘ワクチンに帯状疱疹発症予防の効能が追加されました。50歳以上の方が接種することで、約10年間は発症予防が期待されます。(参考:かがやきニュース「50歳以上に水痘ワクチンで帯状疱疹予防」

0.5ml 1回皮下注射 1回 8,500円(税込)
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:123KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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遺伝子組み換えサブユニット帯状疱疹ワクチン(要予約)

帯状疱疹の発症に対する予防効果をより高めたワクチンとして、HZ/su(シングリックス®)が開発されました。抗体を誘導するウイルス表面の糖タンパク(gE)と強い液性免疫と細胞性免疫誘導を惹起するアジュバンドから構成されるサブユニットワクチンです。アジュバントとは,抗原と一緒に投与することで抗原性をより増強する物質のこと,ラテン語のadjuvare(助ける)を由来としています。また生ワクチンは打てなかった免疫抑制剤使用中の人や免疫不全者でも、接種が可能です。そしてその効果もより長く続くことが期待されています。ただし、2回の接種が必要で、1回目接種後の2か月後に2回目の接種を行います。もし2か月後の接種ができなかった場合には、6か月後までに2回目の接種を行ってください。
(参考:かがやきニュース「増加している帯状疱疹、より確実に予防」

0.5ml を2か月間隔で2回筋肉注射 1回 20,000円(税込)

接種スケジュール

接種スケジュール

  • 接種を希望される方は予診票[PDF:214KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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ムンプスウイルスワクチン(要予約)

ムンプスウイルスによる全身性感染症で、おたふくかぜとして知られています。唾液などの飛沫感染や接触感染後、潜伏期14〜25日ほどで、倦怠感、頭痛、微熱、筋肉痛などが出現、その後38度台の熱発と片側もしくは両側の耳下腺の腫脹を認めるようになります。

熱はその後3日程度で解熱しますが、耳下腺の腫脹は7日から10日は続きます。耳下腺が腫脹しない不顕性感染も30〜40%と多いです。また合併症に注意が必要で、小児期は髄膜炎、思春期以降の男性では、睾丸炎、副睾丸炎を起こしやすいです。また後遺症としてまれに難聴を来すことも知られています。ワクチン接種による抗体価の上昇は、他のワクチンと比較して弱いものの、低価の抗体でも長期にわたる発病阻止効果があることが判っています。予防接種を受けていなく、かつ罹患歴のない医療関係者は、積極的な接種を心掛けましょう。

0.5ml 1回皮下注射 1回 7,000円(税込)
  • 定期接種以外の任意接種を希望される方は予診票[PDF:123KB]がダウンロードできます。
    あらかじめ記載してご持参ください。

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