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インフルエンザワクチンの接種時期とその効果

外来でよくある質問は「ワクチン打ったけどインフルエンザ罹った」「ワクチンはいつ打てばいいの?」の2点です。2年前、Lancetという世界的に有名な学会誌で, 過去10年の集計からインフルエンザA型の(H1N1)pdm09とB型に対するワクチンの効果は50〜60%、A型(H3N2)では,20〜30%と低めと報告がありました。果たしてこのワクチン効果とはどのように算出されるのでしょうか?
次のような計算式(Test-negative case-control design)で出されています。一言で言うとインフルエンザの発症のしやすさをワクチン接種群と非接種群で比較するのみでなく,発症しなかった人の中でも接種群と非接種者群でも比較して,それらの割合をさらに比で表します。

ワクチンによる発症予防効果

ちなみにワクチンの効果はその年の流行型によって大きく値が左右されます。2016〜2017年にかけては、B型、AH3亜型、AH1pdm09亜型の順で多い混合流行のシーズンでした。日本におけるワクチンの効果も,関らの報告によると冒頭のLancetの報告と類似しています。
ワクチンによる重症予防効果の一つの指標である入院予防効果については、発症予防効果の低かった2016〜2017年でも72.6%と高めの結果が得られています。

ワクチンによる入院予防効果

最後にワクチンを接種すべき時期について考えてみましょう。ワクチンを接種して効果がでてくるのに2週間、そしてその効果は5か月持続すると言われています。

ワクチン接種の最適な日は?

過去の流行状況をみると、11月中旬から少なくとも12月上旬までには接種を済ませておきましょう。

2018年11月8日

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