2025年10月より、新型コロナウイルスワクチンの定期接種が全国で開始されます。当院では、皆さまの健康と地域の安心を守るため、最新の流行株に対応した新型コロナワクチンの接種を推奨しております。特に重症化リスクの高い高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方は、インフルエンザワクチンと同様に、毎年の接種をご検討ください。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2023年5月に5類感染症に移行後も、冬と夏に流行を繰り返しています。これは、オミクロン株が数カ月ごとに変異し、その都度免疫を回避する力が強まっているためです。2025年冬から春にかけてはXEC株が中心となり、現在もJN.1系統のNB.1.8.1株が増加傾向にあります。2025年冬から春にかけて「XEC」が流行し、現在は「NB.1.8.1」が増加しています。これらの変異株は免疫回避能力が高く、感染リスクが続いています。
海外の研究によると、オミクロン株に一度感染しても、6か月以上経過すると再感染リスクが増加します。ワクチン接種後1年以上経過すると再感染予防効果がほぼなくなるため、定期的なワクチン接種が重要です。高齢者におけるCOVID-19の重症化リスクはインフルエンザと同等かそれ以上と指摘されており、引き続き警戒すべき感染症です。


世界では2020年12月からの1年間で、ワクチン接種により約1,440万人の命が救われたと推計されています。日本国内でも、2021年の感染者数や死亡者数が大幅に抑制されました。
オミクロン株対応ワクチンは、発症や重症化を予防する効果があります。重症化・死亡リスクの低減新型コロナワクチンは、発症や重症化を予防する効果が確認されており、特に高齢者や基礎疾患のある方にとって接種の利益が大きいことが明らかですただし、接種後数か月で効果が減衰するため、流行株に対応した追加接種が必要です。


65歳以上の高齢者の方、および60歳から64歳で心臓、呼吸器、腎臓の病気、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫不全があり、日常生活が極度に制限されている方です。
2025年夏に感染した方も、発症から3か月以上経過していれば、冬の流行に備えて接種を受けることをおすすめします。
COVID-19罹患後症状(Long COVID)は、高齢者でも日常生活に支障をきたす割合が高いことが国内調査で明らかになっています。複数の研究のメタアナリシスでは、新型コロナワクチンを2回以上接種した人では罹患後症状の頻度が43%減少したことが報告されており、ワクチン接種は重症化だけでなく、症状の長期化の予防にも繋がると期待されています。
2025年度の定期接種では、オミクロンJN.1系統の「LP.8.1」および「XEC」に対応したワクチンが供給されます。これらのワクチンは、世界保健機関(WHO)および日本の株選定会議によって選定された最新の株を使用しており、非臨床試験でJN.1系統の下位および近縁の系統に対する免疫原性が確認されています。

いずれのワクチンも、発症を約50〜60%、重症化を半分以上抑える効果が確認されており、副反応は一過性で重篤なものは極めて少ないとされています。当院では今まで最も接種実績の高いファイザー社のコミナティを使用いたします。
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種も可能です。冬季の感染症対策としてご検討ください。

接種にともなう副反応は起こることは避けられません。ただしワクチンとの関連性が科学的に証明された重篤な事象はなく、誤った解釈が聞かれることがあります。この度の接種の勧めは、「2025年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解」日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会が、2025年9月1日に発表したCOVID-19流行期間中に学会等で報告されてきた科学的根拠に基づくものになります。
2025年9月19日