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流行続くコロナ、ワクチン接種はすべきか

インフルエンザ流行シーズンを迎えるにあたり、インフルエンザワクチン接種が開始されました。さらに新型コロナウイルスワクチンが定期接種に移行しました。接種が始まってまだ2週間ほどですが、インフルエンザワクチンのみ接種する高齢者の方が、両方接種を希望する方より多い印象です。

こちらは厚生労働省による定点医療機関の今年の9月までの報告推移のグラフになります。

報告数のピーク数は昨年よりも減少してはいるものの、今年の夏も多くの方が感染しました。
感冒症状で外来を受診されても、昨年よりは検査を希望されない方も増えており、感染者数が確実に減少していると言えるのかどうかは疑問です。1回目コロナに感染したときには、高熱が出たけど今回は喉や鼻症状だけだから、違うと思うので検査はいいですと断られる方も多いようです。

中久保らの報告(Lancet Infect Dis 2023; 23: 1244)によるとオミクロン株のコロナに感染した人のうち、発熱したひとは全年齢で38.8%にすぎません。となれば必然的に病院で検査を受けるひとは、感染者のうちの一部とも言えます。

この論文の解析において、コロナに罹患したひとや少なくとも3回のワクチン接種をしたひとが、感染した場合には、発熱などの全身症状が減り、鼻、咽頭痛、咳などの上気道症状は多かったことが報告されています。すなわち、発熱していないからとか前回罹患したときと症状が違うから、新型コロナウイルスには感染していないという根拠にはならないことがわかります。

こちらは新型コロナウイルス感染で入院した患者数の推移です。入院患者数では明らかに減少しているとは言えません。むしろピーク時の患者数は多い週もありました。

潜在する感染者が市中に増え、その結果感染曝露機会も多くなり、かつ高齢者のコロナウイルスに対する免疫力が落ちてきていることが危惧されます。中久保らによるとワクチン接種から時間が経過するほど、発熱、食欲低下、全身疲労感などの症状が強くなり、全身症状が強いほど重症化の傾向が認められています。
インフルエンザワクチンは毎年、接種する習慣が根付いているのとは対照的に、コロナはもう終焉したと思い込んでいるひとも多いのではないでしょうか。まだ終焉したと判断するのは時期尚早と言えます。

インルエンザと比較したコロナウイルスによる死亡率の比較です。

65歳以上の高齢者において、その危険度は高いのです。ただしワクチンを基本的な2回接種のうえに、ブースター接種(最新の株に効果のある)を行うことで、死亡率を抑えることができます。

定期接種に移行した今年の秋から、川口市からの接種券の送付は行われませんので、 接種を希望される方は直接医療機関に問合せが必要になります。

2024年10月17日

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