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インフルエンザワクチン接種をツインデミックに備え

外来で「もうワクチン疲れ」という言葉を聞きます。今回はワクチンを繰り返し接種することの意義について触れたいと思います。

この夏、南半球オーストラリアでは3年ぶりにインフルエンザが流行しました。

新型コロナウイルスの大流行によって、2019年夏の流行を最後にほとんど流行しませんでした。
そのため子供たちの間での免疫力が低下していたことが、この夏の流行の原因と考えられています。
日本でのこの冬の流行を予測するのに、南半球のオーストラリアでの状況は参考になります。新型コロナの第8波の流行が重なるとまさしくツインデミックとなり、医療現場における診断・治療に大きな負担となることが予想されます。

この流行に備えるためにはやはりワクチンの接種を行っておくことです。ワクチン接種の効果として獲得免疫の結果、得られる抗体価のことのみが注目されがちです。実はワクチン接種をすることで自然免疫応答も強くなる訓練免疫と呼ばれる反応が存在するのです。

ワクチン接種を受ける機会が多い小児は自然免疫細胞が作るインターフェロン濃度が成人よりも高いことが報告されています。毎年の流行株を予想してその抗体価を上げる工夫がされていますが、例えその予想がはずれても毎年接種することで自然免疫が鍛えられていきます。

現在、新型コロナワクチンの接種も行われています。 当院ではインフルエンザワクチンとの同日接種は可能ですが、同時刻での接種は行なっておりません。

新型コロナワクチンは週単位であらかじめ必要分を市から受け取っています。ファイザー製BA1株対応2価ワクチンの場合、1バイアル6人分で1回一人分を穿刺して使った場合、残りは12時間以内に使用しなければなりません。そのため接種日を限定して診療時間外に予約のうえ接種を行っています。

インフルエンザワクチンに関しては診療時間内に予約なしでの接種が可能です。

2022年10月13日

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