かがやきニュース

コロナ禍、発熱どうしたらいいの!

「熱が出たので相談センターに電話して自宅で待機していました。でも熱が下がらなくてさらにのどが痛くて水飲むのも辛いんです。」と訴える患者さんがいました。口腔内を観察すると白い苔のような浸出液がこびりついて腫れあがった扁桃腺、細菌性の化膿性扁桃腺炎です。十分量の抗菌薬をしっかりと飲む必要があります。

先日は発熱と下痢で新型コロナウイルスのPCR 検査受けたけど陰性で、熱と下痢が治まらないという方が来られました。よく聞くと半生の鳥のレバーを数日前に食べていたのです。大腸炎型の感染性腸炎、カンピロバクター腸炎を疑いマクロライド系抗菌薬を処方し、改善されました。

発熱=コロナではありません、まずは基本に帰り丁寧な問診と診察が大切です。

「今朝,職場に行ったら熱があって病院へ行くように言われた。PCR検査を受けたい」と来院される方もいます。もし発症していたとしても、発症日におけるPCR検査では4割近くが陰性になります。

決して周囲に感染させないという証にはなりません。初期は普通のかぜとの違いはありません。 咳、鼻水などの症状がある場合には、まずは自宅でしっかりと療養しましょう。通常のかぜであれば 3〜4日も経てば軽快してきます。

もし4日経過し疲労感が強くなる、息切れ(参考:かがやきニュース「冷静に新型コロナ肺炎に気づく」)や味覚 障害がでてきたときには、まずはかかりつけ医に電話で相談しましょう。 かかりつけ医がない人は 埼玉県ホームページ を参考にしましょう。

症状がそれほど悪化せずに経過して医療機関を受診して検査等受けなかった場合,職場復帰の目安として「解熱後72時間以上経過」かつ「咳などの症状が改善傾向」というCOID-19 エキスパートオピニオンの意見を参考にしましょう。

そして復帰後もマスクやソーシャルディスタンスは守りましょう。

最後に新型コロナウイルスのPCR 検査についてですが、検査数を増やしましょうという政治家の発言のもと、診断のための検査と感染対策目的の検査がよく報道機関では同じ土俵の上で議論されています。適切な治療を個々人に提供するために検査を行うべきタイミングと感染対策上の封じ込め目的で行う検査の時期や対象は全く別のものです。診断のために行う検査は臨床現場の医師が必要と判断されたタイミングでいかにスムーズに行えるかどうかであり、感染対策上の検査は保健所もしくは病院等の感染対策専門部門がクラスターの範囲を把握し、そこから拡散させないためにすみやかに濃厚接触者を含めた影響出る範囲の対象者を決めて行っていくものです。

新型のウイルスのため、当初PCR検査が衛生研究所に限られていたため,検査を行うために保健所を介して行なってきた経緯があり、診断のための検査も濃厚接触者の検査もその窓口が一つでした。現在は民間の臨床検査会社でも検査が行われるようになり、診断のための検査を行える窓口が拡がりました。ただし日曜祝日は検査を受付はしていません。現在,流行が本格化しつつあり、このままでは年末・正月の検査体制が、臨床の検査の適したタイミングで行えるのか,また感染対策上必要な検査が十分な検査対象で行えるのかどうかが危惧されます。

2020年12月10日

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