花粉が連日飛んでいる季節となりました。花粉症の薬飲んでいるけど、もう一つ効果が?そう感じている方はおられませんか。飲み方の工夫も必要です。前回のニュース「花粉症、初期療法が辛さの分かれ目になる」で花粉シーズンに入る前からの対策は触れましたが、既にピークのこの時期でも対策があります。
朝の通勤・通学時に鼻汁などを起こす原因であるヒスタミンの反応をブロックしましょう。それは、起きたらすぐに効果が速く効く薬を飲むことです。
これらの薬剤は空腹時の方が、食後よりもより効果が期待できます。また眠気も起こりにくいので、仕事への影響も気にしないですみます。 アレグラを飲まれる方は、帰宅前の夕方(空腹時)にやはり飲むことで、帰宅途中のアレルギー反応を鎮めましょう。
内服薬で鼻症状が治まらない人は、点鼻薬を上手に使いましょう。1日1回の使用で効果が期待できる鼻噴霧用ステロイド薬が有効です。血液中への移行もわずかで、セレスタミン(ステロイド入りの内服薬)と違い、長期に使用しても安心です。
各点鼻薬にも特徴があります。ご自身に合ったものを選択すると良いでしょう。
辛いと思い出して、点鼻薬を手に取る方も多いと思います。そこで使い方にも気をつけましょう。せっかく使っても、鼻汁と一緒に垂れてでたり、鼻づまりで鼻の奥まで浸透していなかったり。
「鼻をかんでから」「左右交互」「噴霧後、鼻から息を吸って口から吐く」、これらのポイントを守りましょう。それでも治まらない人は、噴霧回数を増やしても、良くなりません。治療戦略を変えましょう。クリニックにてご相談ください。
2017年3月6日