物盗られ妄想、対処法 「物忘れサポート外来」

認知症患者さんの妄想には、「人物誤認症候群」、「見捨てられ妄想」や「嫉妬妄想」などもありますが、最も頻度が多いのが、「物盗られ妄想」です。アルツハイマー型認知症の半数以上、約8割に認めるという報告もあります。脳梗塞と関連のある血管性認知症でも、よく見かける症状です。

入浴中の時刻別心肺停止状態件数

身近にいる介護者が対象者となって、猜疑心が強くでるため、介護者の精神的負担は大きなものです。起きる原因として、視力や聴力の低下による誤解、物の位置がわかりにくくなるような室内環境、そして孤独感や疎外感などからくる精神的不安が要因となります。認知症の軽〜中等度の時期に出やすく、病態が進行すると症状は出にくくなります。

入浴前後での血圧(収縮期)変動

身近にいる者に疑いの言葉を発せられると、すぐに否定したくなるのですが、心に余裕を持ってまずは話を聞いてあげてください。問題を解決するのではなく、なくなって困っていることに共感しつつ、案心感を引き出して行きましょう。一緒に探してあげることで、孤立感を緩和しつつ、あせらず本人に発見させることを繰り返すことで本人の心に潜む緊迫感を和らげていきましょう。

嘔吐物・排泄物の処理

また日頃から、何かできることを一緒にやったり、話しかける機会を増やし、孤立感を和らげて、満足感も抱いてもらうことで、妄想への発展を未然に防ぎましょう。それでも症状が治まらない場合は、認知症のタイプや症状の強さに合わせて薬物療法を行います。また、クリニックでは、物忘れサポート外来(月・木曜日の午前、火・金曜日午後)において、介護者が困っていることを看護の立場から病状を聞いてアドバイスを行っています。介護者だけで抱え込まないで、早めにご相談ください。
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平成28年2月9日

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