紫外線浴びすぎに注意!
子供たちも夏休みを迎え、ご家族みんなで海水浴、ハイキング、野外バーベキューなどを楽しむ季節がやってきました。心の解放感でついつい紫外線にも無防備になりやすくなります。近年のオゾン層の破壊で皮膚まで到達する紫外線が多くなっています。
気象庁のホームページを見てみましょう。全国のUVインデックスが地図に示されています。
太陽からの紫外線は、オゾンによる吸収、空気分子などにより散乱します。また、太陽高度、地域の標高などを考慮し、晴天時の波長毎の紫外線強度を求め、UVインデックス(0から11,12,13+)を算出しています。
UVインデックス数値レベルでの紫外線対策が具体的に示されており、出かける前に参考にしましょう。
紫外線は波長の長い方からUVA、UVB、UVCに分けられます。そのうち地表に到達するのはUVAとUVBで、UVBは細胞の核内のDNAを直接障害し、慢性皮膚障害を起こします。UVAは真皮まで到達して、細胞の膜脂質や蛋白質、DNAに酸化的障害を、いわゆる光老化を起こします。
顔や手の甲に長い月日で光を浴びた結果、日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞癌、メラノーマなどが発生します。外出時にはその用途に合ったサンスクリーン剤を十分 塗りましょう。サンスクリーン剤の性能にはUVBを防御するSPFという指標とUVAを防御するPAという指標があり、日常生活ではSPF5、PA+レベル、海水浴ではSPF20、PA+++レベルのものが必要です。また成分には吸収剤と散乱剤が使われており、まれに吸収剤でかぶれを起こすことがあります。
顔や手の甲などで皮膚の表面が赤みをおび、触るとざらざらして指先にちくっとしたものを感じる場合は、一度、皮膚科で診てもらいましょう。
平成27年7月24日