地域で進める認知症対策
現在、59万人の川口市の人口、この10年、20歳から40歳の人口が増えてきたという将来性に託したくなる動きがあると同時にいわゆる団塊の世代が高齢化する10年後には70歳以上の認知症患者さんが4万人以上になっていく現実もあります。
下のグラフは現在の人口構成でそのまま10年経過した場合(平成37年)の人口構成を上に乗せたものです。70歳以上の高齢者(緑)が膨らんでいます。
かかりつけ医が気づくべきポイントは以下です。
早く気づき地域でサポート
現在、国は新オレンジプランを追行中で、認知症への理解啓蒙、容態に応じた医療介護提供、地域環境の整備治療の開発、患者本人や家族の視点から様々な支援を進めていこうとしています。
かかりつけ医、認知症サポート医、専門医療機関、地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護職員が連携して支援体制を整えていくことが必要です。私も認知症サポート医として、地域包括支援センターの皆さんと勉強会・意見交換会を開催しました。医療機関に未受診の患者さんが多く、介護の方々が困っている現実が見えてきました。潜在している患者さんを支援していける流れに乗せてあげるには、この地域に住んでいる多くの方の力が不可欠であると感じています。
認知症は誰にでも身近に存在する「治せる病」です。この意味は、今後お話します。
平成27年6月20日