骨折を防ごう!
2011年12月に改訂された「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」によると、骨粗鬆症の患者は1280万人。男性は300万人、女性は980万人で、このうち治療を受けている人は350万人。
約70%の人が治療を受けていないという現状が浮き彫りになっています。
骨密度測定
骨の中のカルシウムの濃さを知りましょう。骨密度の測定法にはいくつかあります。当クリニックでもX線を用いた測定を行うことが可能です。
骨の重要な3要素
- カルシウム
- コラーゲン
- 骨梁(こつりょう;骨のさや)
食生活の乱れ、カルシウムの摂取不足、糖尿病やコレステロールの高い人は、骨梁のさやの機能が落ちて、コラーゲンも固まり、衝撃に弱くなります。
骨芽細胞が骨の再生をしてくれます。その骨芽細胞を刺激して、上手に働かせるには、運動が一番です。筋肉を動かしましょう。またビタミンDは、その骨芽細胞を助ける働きをします。ビタミンDは食事で摂ると同時に日光浴をすることで、皮膚で作られます。骨折歴のある方など、年齢を考慮してお薬が必要な方もいらっしゃいますので、診察の際にご相談ください。
厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査によると、要支援・要介護状態となる10人のうち1人は「骨折・転倒」が原因です。喫煙習慣のある人、飲酒量の多い人は、同じ骨密度であっても、習慣のない人より、骨折のリスクが高いと言われています。もう一度、より健康な生活を送るためにも、 日頃の生活習慣を見直してみましょう。
平成27年6月1日